集音器は種類ごとに特徴が異なる!?それぞれのメリット・デメリットとは

集音器は大きく分けると、「ポケット型」「耳かけ型」「耳あな型」の3種類となります。それぞれにメリット・デメリットがあり、どれが自分に合うかは好みや生活パターンなどにより異なります。そこで今回は、集音器の種類ごとのメリットやデメリットをご紹介しましょう。これから集音器の購入を検討している方は、参考にしてみてくださいね。

耳かけ型集音器のメリット・デメリット

集音器や補聴器では、最もよく見かけるのがこのタイプでしょう。そのため見てすぐに「集音器だ」とわかります。「目立つ見た目が気になる」という方が多いかもしれませんね。このタイプのメリットやデメリットをみていきましょう。

耳かけ型のメリット

耳かけ型のメリットには、以下のような点が挙げられます。

 

使い方が簡単

高齢者でも電池交換や操作がやりやすい点は大きなメリットといえるでしょう。高齢者の場合、操作が簡単であればあるほど使いやすいと感じる傾向にあります。耳かけ型は設定の仕方などもシンプルなものが多く、機械ものに弱い高齢者にも安心です。

 

幅広い聴こえに対応できる

耳かけ型は、軽度難聴の方から高度難聴の方まで幅広い聴こえに対応できるものがあります。シンプルで気軽に使える安価なものも豊富に揃っているので、懐具合に合わせて選べますよ。

 

本体が目立たない

耳かけ型は、「見た目ですぐ集音器とわかるのが嫌」と感じている方は多いのではないでしょうか。しかし耳に隠れるので、集音器自体はあまり目立ちません。

 

オープンフィッティング式も選べる

以前は耳かけ型の多くがイヤープラグ式で、独特な閉塞感に違和感を感じる方も多かったようです。しかし最近は、耳かけ型でもオープンフィッティングのものが出てきました。お好みや聞こえ方などにより、お好きな方を選べますよ。

耳かけ型のデメリット

続いて耳かけ型のデメリットをみていきましょう。

 

故障しやすい

耳の周りは汗をかきやすいので、汗の水分による故障の危険性が高くなります。

 

メガネをかけにくい

耳の後ろにかけるタイプなので、メガネをかけている方は使いにくいでしょう。

 

紛失の可能性がある

激しく動くと集音器がずれてしまうこともあります。本体が小さいので、耳から外れて落としてしまうと無くしてしまう可能性が高いです。

 

機種により聞こえにくいと感じることがある

耳かけ型でもオープンフィッティング色が増えていますが、耳かけ型の場合低い音に対応しにくく高度難聴の方には対応が難しいでしょう。耳を完全に塞ぐタイプは、幅広い聞こえに対応できますが、音がこもりやすいのが難点です。また機種によって、ハウリングが起こりやすかったり、ポケット型に比べ、細かい聞こえの調整がしにくかったり電池の持ちが悪かったりといったデメリットもあります。

 

お試しできる機種が少ない

集音器は、自分の耳に合っているかどうかは実際に使ってみないとなかなか判断できません。しかし耳かけ型の場合、お試しや返品保証がついた機種が少なく、「購入したものの耳に合わなかった」ということになりかねません。

耳かけ型がおすすめの人

耳かけ型は、普段メガネをかけていない人、軽度の難聴で気軽に使える集音器が欲しい人、難しい操作が苦手な人、なるべく安価なものが欲しい人などにおすすめです。なお種類は限られてしまいますが、購入する際は、返品保証やお試し期間を設けているものから選ぶのがおすすめです。

ポケット型集音器のメリット・デメリット

ポケット型は、3つの中で集音器としての歴史が最も古いタイプです。ポータブルラジオのような形のものを指します。

ポケット型のメリット

ポケット型のメリットには、以下のような点が挙げられます。

 

機能性が高い

他のタイプに比べ、機能性が高いものが多いです。音質などを細かく設定でき、自然な聞こえ方を再現してくれるものや、音の聞こえ方を環境に合わせて自動で調整してくれるものなど、さまざまな機能を備えたものがあります。出力レベルが高いものも多く、重度の難聴の方に対応できる機種も販売されています。

 

扱いやすい

本体を手に持って調整できるので扱いやすく、初心者でも使いやすいものもたくさんあります。また本体が大きいので、紛失リスクは少ないです。

 

コスパがいい

同じ機能の他のタイプのものと比べると、もっともコスパが高いのはポケット型です。電池の持ちもいいので、長い目で見るともっともコスパが高いといえるでしょう。

ポケット型のデメリット

本体やコードが邪魔

本体が大きいところはメリットでもありますが、常に持ち歩かなければならず煩わしさを感じることもあるでしょう。またイヤホンのコードが邪魔だと感じることもあるかもしれません。コードがどこかに引っかかると、切れてしまう恐れもあります。

 

衣ずれの音が気になることがある

本体にマイクがついている場合、本体をポケットなどに入れると、衣ずれなどの雑音が気になることがあります。

 

設定が難しいことがある

機能性の高い製品の中には、設定の仕方が難しいものもあります。機械に慣れている方であれば、細かな設定をすることでクリアな聞こえを実現でき、「使いやすい」と感じるかもしれませんが、慣れていない方の場合使いこなすのが難しく、せっかくの高い機能性も生かされないかもしれません。

ポケット型がおすすめの人

ポケット型は、自宅で過ごす際に集音器を使いたい方におすすめです。外出先で主に使いたいという方は、ポケット型以外のもののほうが使いやすいでしょう。機能性の高いものをお探しの方にもポケット型がおすすめですが、その場合は設定の仕方を確認しましょう。設定の仕方が複雑で使いこなせないと感じた場合は、やめておいた方が良いかもしれません。

 

耳あな型集音器のメリット・デメリット

ワイヤレスイヤホンのように耳の穴に入れて使う耳あな型は、最も目立ちにくい集音器です。こちらのメリット・デメリットはどういった点にあるのでしょうか。

耳あな型のメリット

どのタイプよりも小さい

耳あな型の最大のメリットが、小さく目立ちにくい点にあります。耳の中にすっぽりと収まるサイズなので、集音器をつけていることを周囲に気づかれたくない方には特にぴったりでしょう。またメガネをかけていても邪魔になりにくい点も魅力です。

 

汗の影響を受けにくい

耳にかけるタイプも小さいですが、汗によって壊れやすい点がデメリットでした。しかし耳あな型の場合は、汗の影響を受けることもほぼありません。

 

耳介の集音機能を生かせる

鼓膜に近い部分で集音でき、耳介の集音機能を生かすことができます。これにより、自然な聞こえ方を再現できるでしょう。

 

耳あな型のデメリット

本体が小さすぎる

他のものに比べると本体が小さすぎるので、高い機能を備えたものは作りにくいです。そのため高度難聴以上の方には不向きです。またスイッチなども小さくなるので、高齢者には扱いにくいと感じることもあるでしょう。

 

紛失しやすい

ワイヤレスイヤホンを使用したことがある方ならわかると思いますが、小さいので耳から外れて落ちてしまって、紛失することがあります。

 

ハウリングが起きやすい

耳の穴にピッタリとフィットしないと、ハウリングが起こることがあります。

 

耳垢により故障することがある

耳の穴の中に入れるため、耳垢の影響で故障することがあります。

 

コスパが悪い

同じ機能性でも、他のタイプに比べて価格が高くなることがあります。電池の持ちもあまり良くないので、コスパは悪いでしょう。

耳あな型がおすすめの人

耳あな型は、とにかく目立ちにくく邪魔にならない集音器が欲しい方におすすめです。

まとめ

この記事では、集音器の種類ごとのメリットやデメリットをご紹介しました。

「ポケット型」「耳かけ型」「耳あな型」の3種類の集音器のメリット・デメリットはご理解いただけましたでしょうか?

集音器の購入の際には、参考にしてくださいね。

 

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